はじめに
選択したセル範囲の中の漢字にふりがなをつける!
イミディエイトウィンドウとは、VBA(Visual Basic for Application)を利用する時に使うVBE(EXCELなどに付属しているプログラムの開発環境のエディター/Visual Basic Editor)で使用することができる機能で、主にコードの実行結果を試すなど、デバッグする時に使うものです。
イミディエイトウィンドウにVBAコードを書いて、一気に処理する方法を説明しています!
今回は、「選択したセル範囲の中の漢字にふりがなをつける!」方法です。
↓イミディエイトウィンドウの立ち上げ方などはこちら
やり方
前提:外部からコピペしたデータに一括でふりがなを設定する
EXCELの表の名前欄とかに、ふりがなが設定してあるのみたことありませんか?EXCELで直接作成したデータは、自動的にふりがなが設定されていますが、インターネットやGoogleスプレッドシートなど、外部のデータをコピーして貼り付けたデータにはふりがなが設定されていません。
「ホーム」タブの「フォント」グループにある、ふりがなの設定機能から設定することは出来るのですが、範囲を指定して一括でつけることは出来ません。。。
今回紹介するコードを使うことで、そんな場合も一括でふりがな設定ができちゃいます!
ワークシートでのふりがな設定
初期設定では、ふりがなは「表示されない状態」になっていますので、まずはふりがなを表示させます。ふりがなを表示させたい範囲を選択して、「ホーム」タブの「フォント」グループの右の方にカタカナの「ア」と「亜」が並んだところがあると思います。これがふりがなの設定です。右側の「▼」を押すと下位メニューが表示されます。「ふりがなの表示」を押して下さい。
※右クリックメニューでも、「ふりがなの表示」は可能です。
「↓ここで直接入力したやつ」と「外部からコピペしたやつ」両方やってみます。
実行動画
結果画面
「ここで直接入力したやつ」がふりがなが設定されたのに対し、「外部からコピペしたやつ」には、ふりがなが表示されなかったことが分かります。外部からコピペしたものはふりがなの設定がされていないんですね。
「ふりがなの編集」で新しくふりがなを設定することが出来ますが、この機能は範囲で選択していても、一つのセルしか効きません。。。一個づつやるしかないので大変苦労します。
実行動画
量が少なければこれでもいいんですが、大量にあった時は地獄ですね。
それでは、作業が大変なことが分かったところで、VBAコードにいきましょう!
コード
ちゃんとしたコード
Range(“B3:B8”).SetPhonetic
省略コード
[b3:b8].setphonetic
調べるセルをマウスなどで指定してから実行する場合は、Range(“B3:B8”)の[b3:b8]部分はselectionでOKです。
selection.setphonetic
「Alt + F11」でVBEを開きます。イミディエイトウィンドウに上記のコードを入力して「Enter」で実行して下さい。
実行動画
結果画面です。
一発でふりがなが設定されました!感動の瞬間ですね。これで外部からのコピーも怖くありません!
まとめ
ワークシートで出来ないことも、VBAコードなら出来るようになることがたくさんあります!
オススメの本
VBAはこの本きっかけだったな~
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