Phoneticオブジェクト
セルに入っている漢字に設定されているふりがなを取得したり設定したり出来ます。
ワークシート上で言うと”ホーム>フォント”にある、ふりがなの設定で「ふりがなの設定」を押すと出てくるポップアップのやつです。
セルに入力された漢字には、入力したときの文字列がふりがなとして登録されます。
このふりがなを編集したり、表示位置を変更したり変更することが出来ます。
使い方
ふりがなを取得する
Rangeオブジェクト.Phonetic.text
Sub sample()
Dim ふりがな As String
ふりがな = ActiveCell.Phonetic.Text
ActiveCell.Offset(0, 1) = ふりがな
End Sub
アクティブセルのふりがなを、”ふりがな”という変数に入れて、それをアクティブセルの隣のセルに入力する簡単なサンプルです。
実行結果は次のようになります。
※ふりがなが設定されていないセルは、入力されている漢字がそのまま取得されます。
ふりがなを設定する
新しくふりがなを設定することも出来ます。
Rangeオブジェクト.Phonetic.text = “設定したいふりがな”
Sub sample()
Dim ふりがな As String
ふりがな = "おださん"
ActiveCell.Phonetic.Text = ふりがな
ActiveCell.Offset(0, 1) = ActiveCell.Phonetic.Text
End Sub
”ふりがな”という変数に”おださん”といれて、その変数をふりがなに設定しています。
同じようにアクティブセルの隣のセルに表示しています。
実行結果は、
ひらがなで入れたのに、カタカナで表示されているのは、ふりがなの表示方法が「全角カタカナ」に設定されているからです。
表示をひらがなにする
表示の種類を変更することが出来ます。
Rangeオブジェクト.Phonetic.CharacterType = 設定したい種類
半角カタカナ・・・xlKatakanaHalf または0
カタカナ・・・xlKatakana または 1
ひらがな・・・xlHiragana または2
無変換・・・xlNoConversion または3
Sub sample()
ActiveCell.Phonetic.CharacterType = 2
End Sub
上のコードは、ふりがなをひらがなに設定しています。
実行すると、A2セルのふりがながひらがなになりました。
ふりがなを表示する
Rangeオブジェクト.Phonetic.Visible = True or False
ふりがなを表示するには、Visibleプロパティを設定します。
Trueが表示で、Flaseが非表示です。
Sub sample()
ActiveCell.Phonetic.Visible = True
End Sub
A3セルをアクティブにして実行します。
ふりがなが表示されました。
ふりがなの表示位置を設定する
ふりがなが表示されている位置を設定も出来ます。
Rangeオブジェクト.Phonetic.Alignment =位置の設定
自動設定・・・xlPhoneticAlignNoControl または 0
左揃え・・・xlPhoneticAlignLeft または 1
中央揃え・・・xlPhoneticAlignCenter または 2
均等割り付け・・・xlPhoneticAlignDistributed または 3
A3セルのふりがなを中央揃えに設定します。
Sub sample()
Range("A3").Phonetic.Alignment = xlPhoneticAlignCenter
End Sub
実行します。
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