データ型
Googleスプレッドシートの操作を中心にGAS(GoogleAppsScript)の基本コードを紹介しています。初心者の方が順番に読んでくだけでGASの基礎コードが理解出来るようになればなと思って、短めの記事で進めて行きたいと思います!
今回は、GASで使うデータの型について紹介します!
これまでに、”変数” “定数”について説明しました。記事はこちらです。
変数や定数には、色々なデータを入れることが出来ますが、プログラムを作っていくときには、それが「どんなデータなのか」を意識する必要があります。
GASなどプログラミング言語では、「どんなデータなのか」が色々な種類で決められています。例えばGASでは次のようなデータ型があります。
データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|
文字列型(String) | 文字列 | ‘あいう’,”かきく”とか |
数値型(Number) | 整数・浮動小数点 | 20,2.25,100 |
真偽型(Boolean) | TRUE(真)・FALSE(偽) | true,false |
配列型(Arrar) | インデックスをキーとするデータの集合 | [1,2,4,6],[‘あい’,100,true] |
オブジェクト型(Object) | プロパティをキーとするデータの集合 | {a:20.b:40,c:60},{name:’ひらちん’,age:30} |
null | 特殊な値(値なし) | null |
undefined | 特殊な値(未定義) | undefined |
文字列型(String)
文字列型は文字通りの”文字列”の型です。GASでは、「’」シングルクォーテーションか、「”」ダブルクォーテーションで囲います。
また、改行やタブなどを表現する特別な文字列については、「\」バックスラッシュを使った、エスケープシーケンスという方法で表現します。
エクケープシーケンス | 説明 |
---|---|
\n | 改行 |
\r | 復帰 |
\t | タブ |
\\ | バックスラッシュ |
\’ | シングルクォーテーション |
\” | ダブルクォーテーション |
例えば次のような文字列を、ログで確認すると
'こんにちは\n\'天気\'サイコー!'
こんにちは
‘天気’サイコー!
と、「こんにちは」の次で改行されて、「天気」が「’」シングルクォーテーションで囲われます。
文字列を結合したい場合は「+」プラスを使います。
function test(){
var a = "あいう"
var b = "えお"
Browser.msgBox(a + b); // 「あいうえお」と表示される
}
このコードを実行すると、「あいうえお」という文字列が、メッセージボックスに表示されます。
数値型(Number)
数値型は、整数や浮動小数点を扱うデータ型です。
数値型同士は、四則演算など計算が出来ます。
// メッセージボックスに「6」が表示される
function test(){
var a = 1; // 数値型
var b = 5; // 数値型
Browser.msgBox(a + b); // 足し算
}
// メッセージボックスに「4」が表示される
function test(){
var a = 1; // 数値型
var b = 5; // 数値型
Browser.msgBox(b + a); // 引き算
}
// メッセージボックスに「15」が表示される
function test(){
var a = 3; // 数値型
var b = 5; // 数値型
Browser.msgBox(a * b); // 掛け算
}
// メッセージボックスに「3」が表示される
function test(){
var a = 2; // 数値型
var b = 6; // 数値型
Browser.msgBox(b / a); // 割り算
}
真偽型(Boolean)
真偽型は、「真」か「偽」かを表現するデータ型です。IF関数なんかの条件判定で出てくるやつですね。
function test1(){
var a = 1 > 2; // 2より1は大きい
Browser.msgBox(a); // 違うのでfalseが表示される
}
function test2(){
var a = 1 < 2; // 1より2は大きい
Browser.msgBox(a); // そうなのでtrueが表示される
}
nullとundefined
nullは値がないとき、undefinedは定義されていないときという特別な意味を持っています。とりあえず今はそんなもんなんだ~くらいで良いかと思います。また追々詳しく説明します!
配列型(Array)とオブジェクト型(Object)
これは、いずれもデータの集合体です。話し長くなるので今回は一旦割愛です(笑)次回以降で別記事で説明します!
まとめ
今回はデータ型について説明しました!まずは、文字列型・数値型・真偽型この3つを意識してくれれば大丈夫です!
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