はじめに
ワイルドカードを使った置換えの方法
「Ctrl + F」検索、「Ctrl + H」置換のショートカットキーについては以前にも記事にさせていただきました。今回は、その中でも「置換」で使える便利なワイルドカードについて紹介させていただきます。
ワイルドカード
COUNTIFやSUMIFなどの関数の条件指定には、0文字以上の任意の文字列を表す「*」(アスタリスク)や、任意の1文字を表す「?」(クエスチョン)などのワイルドカードを使えます。同じ様に、置換についてもワイルドカードが使えますが、目的の文字列を抽出したいときなど、置き換えとワイルドカードを使ったテクニックが使えます。
ワイルドカード
ワイルドカードの記号の種類
記号 | 説明 |
---|---|
*(アスタリスク) | 0文字以上の任意の文字列 |
?(クエスチョン) | 任意の文字列 |
上記の文字は、EXCELではワイルドカードと呼ばれ、任意の文字列を表します。この記号を置き換えで使って、目的の文字列を抜き出すテクニックを紹介します。
↓置換について、分からに方は先にこちらを
使い方
次のようなサンプルで説明します。
これを、筋トレの種類と、回数の列に分けたいと思います。
まずは、A列をB列に丸っとコピーして、1行目の見出しを「筋トレ種類」と「回数」にします。
それでは、ワイルドカードを使った置換で分けて行きます。
「筋トレ種類」のA列を選択して、「Ctrl + H」の置換機能の画面を表示させて下さい。
筋トレの種類だけ残したいので、それ以外を置換えで消します。次の順番で作業して下さい。
1.「】」から右側を全部消す
2.「【」を消す
この2段階で、筋トレの項目だけを残すことが出来ますね。
それでは、置換の「検索する文字列」に次のように入力して下さい。
】*
「*」は、桁数を指定しない、任意の文字列を表します。「】」は見たままです。
つまり、「】」記号以降の文字列(何桁でも良い)を表しています。
図の様に入力して下さい。今回は、消したいので「置き換え後の文字列」には何も入れません。何も入れてないことで消去と同じ意味となります。
「全て置換」を押すと次のようになります。
「】」より後ろが全て消されました。
次に、「【」が邪魔なので、「【」を消します。検索する文字列のボックスに「【」を入れ、置換後の文字列には何も入れないで下さい。
「全て置換」をクリックします。
「【」も消えて、目的の筋トレ項目だけが残りました。
同じ要領で、回数の方も処理します。今度は回数だけ残したいのでそれ以外は削除します。文字列をよく眺めると、回数の前には必ず「スペース」が入っています。スペースの前の項目は色々ですね。スペースの前が全部消えれば回数だけを残せそうです。
置換の画面で、次のように入力して下さい。
「*」マークに続けて、「スペース」を入れます。これで表現出来ましたね。
「全て置換」をクリックしてみましょう。
スペースより前が全部削除されたので回数だけを残すことが出来ました。
このように、ワイルドカードをうまく利用することで、様々な形の「置換」を行うことが可能です。
まとめて、文字列を操作したいときなど結構使う機能です。
まとめ
今回は、置換で説明しましたが、SUMIFなど他の関数や機能でも使える方法です。頭の片隅に入れてるだけど、処理の幅が大きく変わりますよ!
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